この記事では、欧米諸国の結婚事情について解説します。
欧米で”婚前契約”が必要な理由とは?
欧米諸国で当然のように交わされている”婚前契約”。なぜそのような契約が必要なのか、その答えは文化にあります。
日本では基本的に、「夫婦が離婚へと至った場合、その間にできた子供はどちらか一方が育てていくべきである」という考え方に則っています。子供の親権や養育費、財産分与に関する取り決めは、家庭裁判所の離婚調停を通じてなされます。
一方米国の場合、「離婚後も、2人が力を合わせて育てていく」というのが基本的な考え方です。ゆえに、子供の養育費や財産分与といった内容を盛り込んだ婚前契約書が必要になります。また、ドイツの場合には離婚制度が煩雑化しており、それが婚前契約書の必要性にも繋がっています。